Reactは親から子コンポーネントに値を渡す場合、引数(props)として渡すことができる。ただ引数で実装する場合、親から孫や、兄弟で同じ値を参照しようとすると必要もないのに、propsに設定しまくることになるので、メンテンナンス性が良くない。
React ではContext APIを用意しているので、上記のようなケースの場合に使える。
[ドキュメント]
https://ja.reactjs.org/docs/context.html
[インストール]
※Reactに含まれているuseContextを使うので、Reactが入っていればよし。
[ソース例]
[context/app.js] Context用のファイル
import { createContext } from 'react';
const AppContext = createContext();
export default AppContext;
[App.js] アプリ本体
import AppContext from './context/app';
import { useState } from 'react';
function App() {
//authという状態とsetAuthという設定用関数を取得
let [auth,setAuth] = useState();
return (
//AppContextで共有するauthとsetAuthを設定
<AppContext.Provider value={{"auth":auth,"setAuth":setAuth}} >
<Sample></Sample>
</AppContext.Provider>
);
}
[sample.js] 子コンポーネント
import React,{useContext} from 'react';
import AppContext from './context/app';
function App(){
//useContextでAppContextの状態を取得
let app_context=useContext(AppContext);
//Contextに値を設定
app_context.setAuth({user_id:1});
//参照
console.log(app_context.auth);//{user_id:1}
return (
<div></div>
);
}
export default Sample;
[ソース内での書き方]
- createContextでContextを生成する。
他のコンポーネントにimportするため、外部ファイルにしておく。
適当に名前を付けてたContext用の変数にcreateContext()の戻り値を設定する。
const AppContext = createContext();
他のソースで読みこんだ時にアクセスできるように宣言をしておく
export default AppContext; - 共有したい範囲のコンポーネント上位に、ContextのProviderを設置する。
定義したContextにはProviderが標準で用意される。
定義したContextに合わせてタグを作る
<AppContext.Provider value={オブジェクト}></AppContext>
ソース例(App.js)では、面倒なのでuseState()で管理する値と、変更用の関数を用意して、それらをContentに設定している。 - Context.Consumer側での値の参照
上位はPoviderで、受け取る側はCunsumerというらしい。
関数コンポーネントの場合はuseContext()フックが使えるので、意識しなくても大丈夫。
利用する場合は、useContext(定義したContext)で利用するContextを取得する。
ソース例では、AppContextとしているので、useContext(AppContext)と記述することになる。
Contextが取得できれば、あとは、共有した要素に直接以下のようにアクセスできる
Context.共有値
ソース例では、値保持用のauthと変更用のsetAuthという関数型の値を共有しているので、
app_context.auth
app_context.setAuth({user_id:2})
といったようにアクセスできる。
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